北海道日帰り温泉の旅

 

 

 

 

平成26年7月26日

July 26, 2014

 

旭川市東旭川町上旭正 金刀比羅神社本殿となっている奉安殿

 

旧東旭川町管内であったこの地は屯田兵が入植した上兵村、下兵村と隣り合う忠別川沿いの平坦な地域です。小さな農村集落ですが、金刀比羅神社、

旭川第二小学校、正源寺と機能が揃っており人々がこの地に理想郷を造ろうと懸命な努力を続けてきた跡が残ります。勿論現在は旭川市の一部

となり集落の機能も多くが失われたと思われますが、何気なく通り過ぎていた神社のあちここちにも歴史は残されていました。

 

 

拝殿裏にまわると紛れもなくかつての奉安殿です。旭川第二小学校の沿革に大正七年御真影奉置所新築、昭和二十一年御真影奉安殿撤去

の記載があります。奉安殿建築の記載が無いことから、奉置所と奉安殿は同義と思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社日碑の農業五神を彫り込んだ5角柱のものが一般的ですが、ここでは単に「社日」と彫り込まれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜心 勲七等功七級故中川吉三郎の碑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手水石は明治三十九年となっており、「中川」の姓も見えます。

清国旅順二〇三高地で戦死した中川吉三郎の家族血縁のものだしょうか。

 

 

 

 

 

神社前が「東旭川上旭正」バス停で、道路を挟んで正源寺、その横に旭川第二小学があります。

 

 

 

以下はこれまで筆者が目にした奉安殿です それぞれの訪問時の様子は写真をクリックしてご覧いただけます。。

東川町 東10号南 金比羅神社に残る奉安殿

 

 

美瑛町 下宇莫別神社本殿となってる奉安殿

こちらは地域史に当時の状況が克明に記されています。

 

 

深川市湯内 湯内神社に組み込まれている奉安殿

訪問時、不思議な構造に注目していたのですが、石造りの基礎部分は上段と質の異なるものが用いられています。また、拝殿からの二段階

の突き出た木造部分も不自然な構造となっています。奉安殿を密かに組み込むために改築されたものと思われます。GHQに遠慮若しくは恐

れがあったものかも知れません。

 

 

旭川市 上旭正 旭川第二小学校

旭川市東旭川町旭正 旭川第二小学校の二宮尊徳像

 

 

 

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