北海道日帰り温泉の旅
平成24年9月9日
September 9, 2012
僅かの期間で戦後開拓の幕を閉じた和寒町 東陵地区
旧和寒町立東陵小学校
和寒町東陵地区は戦後開拓により東和地区の奥に拓かれた開 拓地で、その条件の厳しさから僅かの期間で歴史に埋もれようとしている。
今回は和寒市街から東陵線を通り東陵地区へ。東陵線の舗装 は数キロで途切れ道幅の狭い砂利道となる。冬期通行止め。
6-7キロ地点で左折東陵地区に入る。地域表示があるわけ でもないので、どこまでが東陵地区でどこからが東和地区かは判然としなかった。
旧和寒町立東陵小学校跡地の表示板付近には全く人家らしき ものは認められず、開拓の跡地はほぼ自然に還ろうとしている。
エゾタヌキと遭遇しました。警戒心のとても強い動物と思っ
ていたのですが、案外平然としていました。
山あいの平坦地はかっての耕地でしょうか。現在は往時を思
い起こすのも難しいほど、雑草が茂っていました。
東陵小学校跡地に建つ表示板です。
校歌
自然の恵み 豊かなる
大地の愛を 身にうけて
湧き出る水の 清らさを
心の糧と 我は持つ
校訓
清く
明るく
たくましく
昭和27年東陵小学校開校。昭和46年廃校
開拓された耕地と共に放棄された建物のようです。
東和小学校・中学校のあった場所は現在生ゴミ処理施設と なっています。比較的最近まで営業をしていたと思われる店舗とその隣にはつぶれて
屋根だけをさらしている建物が見えます。数件のお店で日用
品、食料品のほとんどがこの地で間に合ったようです。
商店向かいにはお地蔵さんがありました。東和地区に僅かの 定住者しかいなくなったこの地の誰が守っているものか、新しい花とコーヒー
菓子などが供えられていました。地域の人たちの優しさを感
じるお地蔵さんです。
東和地区老人憩いの家となっています。
僅かの期間で戦後開拓の幕を閉 じた和寒町 東陵地区 旧和寒町立東陵小学校