北海道日帰り温泉の旅
平成28年10月2日
October 2, 2016
美瑛町置杵牛 葉に包まれたミヤマニガウリの実
ウリ科
ミヤマニガウリ
何気なくミヤマニガウリの繁茂する光景を眺めていても果実は目にとまりません。膨大な数の葉に隠れてしまうからです。更に秋深まるこの時期の果実
は葉にスッポリと包まれ、一段と奥深く姿を隠しています。競合する植物が成長するのを見届け、遅れて急速な繁茂を成し遂げるミヤマニガウリ
にとって子作りはやや寒冷な気候を覚悟しなければなりません。葉陰に果実を隠すのも、葉に包み込むのも、生き残り戦略
なんでしょうね。
食べてみた人の報告も見られますが、何時までも渋さが口に残りとても食用になるものではないそうです。現在でも林縁を覆いつくすほどの繁茂を見せて
、豊富な実りをつけるミヤマニガウリで、しかも有毒成分を持つ植物ですら上手に有毒成分を取り除いてまた摂取量を調整して利用していたアイヌの人々
が全く利用していなかったことを思えば、食用とはならないのでしょう。