北海道日帰り温泉の旅
平成28年5月15日
May 15, 2016
美瑛町俵真布 上俵真布の春の山野草
エゾノリュウキンカ
アイヌの人々も食料として利用したとのことですが、生育する地域に育った人達には一般的な春の山菜と言えそうです。 保存用に塩蔵、乾燥、
その他で利用された話は聞きません。長い冬から雪どけを迎え、逸早く水辺に生育する通称ヤチブキは春の訪れを身近に感じさせる
心和む存在だったでしょう。
注意深く地形を観察すると、人工的な土地造成の後が各地に見受けられます。畑作ではここまでの必要性は無いでしょうから、水田跡だった
可能性もあります。到底適地とは考えられないこの地でも入植者は水田を造り、稲作の栽培に挑戦した歴史があるようです。戦後
美瑛町内北瑛、大久保など各地に作られたタコツボ造田は意外な好成績だったといいますが、さすがにこの地の水稲栽培
は厳しい結果だったことでしょう。
こちらはどうやら水田跡のように見えます。
辺別川1号砂防ダム
フッキソウ
ツゲ科 フッキソウ属
地下茎が横に這って繁茂する小低木で少し高さの出るグランドカバーとして植栽されることが多いとのことです。
全く人家の無い上俵真布の林道脇で見かけた水仙です。離農跡に残されたものでしょうか。
上俵真布に拓かれた広い農地。
大正時代の入植そして離農。戦後の入植そして全戸離農の歴史を持つ上俵真布ですが現在は三度目とも言える開発で、大型機械を駆使できる
広い農地が造成されています。
右手は開発された耕地に並ぶ荒地です。直ぐにでも耕地化可能のように見えますが、放置されています。この荒地
も大正、若しくは戦後の入植地だったのでしょうか。
荒地脇の切り株
小麦でしょうか、品種や作付け方法は不明ですが、それにしても緑は薄く疎らな生育に見えます。収穫時期にも訪れてみたいものです。
ちなみにこの地点は美瑛町内の畑作耕地としては最も高く標高は500メートルを越えています。近年は北海道内では根室管内中標津町
でも小麦の栽培で好成績を得ているとのことですので、十分な成算があるのでしょう。
辺別川とその支流の左股沢川が上俵真布地区を挟んでいます。こちらは左股沢川。