北海道日帰り温泉の旅
平成27 年8月9日
August 9, 2015
富良野沿 線新四国八十八ケ所「美瑛町から上富良野深山峠に移転の石仏」についての考察
富良野沿線 新四国八十八箇所地蔵尊については全てが上富良野深山峠に移駐されたものと考えていたのですが、どうやら、地域の歴史の証人として現在も
地元で護られてい るものが残っているようです。
七十七番は観音寺 境内ですから場所に不足はないでしょうし、、八十五番は美沢十四線 に小さな観音堂が現存します。、こちらは美瑛町ではありませんが、
八十二番は旭川市 西神楽町就実に 観音堂が現存しています。また、当時からのものと思われる石仏が現在も安置されています。さて、七十七番、八十五番、
八十二番の石仏だ けが当時の素朴な様式とは異なり洗練されたものです。移転に 伴い更新されたものかもしれません。
美瑛町美田の八十 四番札所の観音様については美田の郷土史に深山峠に移駐したと記されていまが、現在は
地域会館横の観音 堂に新たな仏様を迎えて地域行事として歴史は繋がっているようです。
七十七番札所は観 音寺境内に置かれたとのことですから、現在もそのままの形で遺されているものと思われます。深山峠のこの薬師如来は新たに
設置されたものと 思われます。他の石仏と比べると石の質感が異なり、彫りが細やかです。
下宇莫別七十八番 札所にあった阿弥陀如来とのことです。
こちらは美沢十八 線にあった十一面観音菩薩ですが、大きな改修の跡が残っています。現在同地に観音堂は見かけません。
上宇莫別にあった 八十番札所に置かれた千手観音菩薩です。正直、本線からかなり遠隔に当たるこの地に札所が置かれていたのは驚きですが、
信仰を通じた人々 の交流は意義深いものがあったと思われます。
こちらは美馬牛に あった八十一番札所に置かれた千手観音菩薩です。
美田にあった八十 四番札所に置かれた千手観音菩薩です。当初観音堂は美田小学校校庭に設置され開拓期の人々の大きなよりどころとなったとのこ とです。
現在は美田会館横 にあって、観音さまの移駐後は替わりの石仏が安置され現在も地域の行事として伝統は息づいているそうです。
こちらは美沢十四 線の八十五番札所に置かれた聖観音菩薩となっていますが、現在も同地には観音堂が設けられており。施錠
の為内部は確認で きませんが石仏は現存している模様ですので、こちらも新たに設置されたものかも知れません。
八十六番札所は朗 根内に置かれていたようです。
こちらは当時の神 楽村就実に置かれた八十二番札所の千手観音菩薩とされていますが、同地の観音堂には素朴な千手観音菩薩
が現存します。こ ちらは新たに設置された観音様と思われます。
旭川市西神楽就実 新四国八拾二番観音堂は現在でも日々手厚くお手入れが行き届いており、地域の人々の思いに
心打たれます。