北海道日帰り温泉の旅
平成26年10月26日
October 26, 2014
美瑛町美沢 美郷不動尊
みさと名水として有名になってしまいましたが、信仰の場としても地元の人達の拠りどころになっているようです。
湧水の湧き出ていたカツラの巨木のもとから掘り出されたと伝えられる不動尊はこちらの石像でしょうか。石像には彩色が施されていますが、
上富良野町東中 弘照寺境内地の庚申堂青面金剛などは石像にカラフルな彩色が施されていました。土中で色が保っていたとは考えられま
せんが、製作時から着色されていたこともあるのかも知れません。
美郷不動尊の由来については
「昭和初期に美瑛市街地で若松屋を経営していた若松氏が、美沢地区での温泉経営を企画し、馬車で不動尊を美沢に運び、安置した。しかし、
国有地および軍用地であったため、営業許可が下りず、後継者もないまま不動尊は長年風雪にさらされ、豪雨や洪水で土砂に埋もれ、所在が
わからなくなっていた。
しかし、1948年(昭和23年)ごろ、美瑛町南町在住の山道とも子氏が「美沢25線から27線の間に不動明王が土砂に埋もれている。助けて
くれ。」という夢を何度も見たため、あまりに不思議に思った山道一家は、その地を数年間に渡って捜し回っていた。
1952年(昭和27年)初夏、突然の雷雨に親子三人が途方に暮れ、木陰で休んでいたところ、巨大なカツラの古木から清水が湧き出していたと
いう。そこから不動明王が掘り出され、当地に安置した。1991年(平成3年)9月、初めて祭りを行い、「美郷不動尊」と命名し、現在に至ってい
る。」
とのことですので、所縁の方々の名を探してみました。温泉旅館を企図した若松氏は後継者がいなかったと由来にありますが、御堂新築寄付
者名簿にも、ありません。不動尊を発見した山道とも子さんの名は「トモ子」となっていますが、ご本人てばないかと思われます。
美郷不動尊の前を流れる美瑛川の支流オヤウンナイ川です。上流で不動の滝川が注ぎ、更に上流にしろがねダムが建設されています。
しろがねダムには美瑛川上流の清流が導かれ美瑛高台の農業用水となっています。
こちらの湧水は一般に開放されているものではありません