北海道日帰り温泉の旅
平成25年9月1日
September 1, 2013
美瑛町二股共栄 勢至観音堂
杜の中にぽつんと建立されている小さな観音堂ですが、旭川周辺の農村地帯でこのような形で観音堂が存在するのを目にしたことはありませんでした。
「昭和六年二股に福島より76戸が入植」と美瑛町郷土館の年表にありますから、郷里の信仰の形が持込まれたものでしょうか。また、寺院のある美瑛
市街地から遠隔でもあり、現在の交通事情とは全く異なり、寺院へのお参りも困難だった事情もあるのかも知れません
追記
その後上富良野町郷土史を探る会のページに「大正14年故吉田清平氏上川郡美瑛村二股御料に入殖農業を営む昭和 6年炭焼材作業中楔が目に
直撃事故石狩管内石狩町生振村の勢至観世音菩薩にお縋(すが)りすることによって快復昭和 6年10月27日部落有志と勢至観音堂建立」と記載が
ありました。。氏はその後上富良野町に移転農業をつづけられたそうです。
八月二五日を二股共栄地区の「観音菩薩大祭日上富良野町本町聞信寺の住職さんが三代に渡って支援しているとのことで、二股地区の地理的
条件が上富良野町との結びつきを深めているのでしょう
参道下の駐車スペースは湧水があるのか地盤がぬかるみ状態になっていましたが、周辺のお手入れも十分になされていました。
お堂も文化財として保存すると言うより現実的な利用を考えて改修されているように思えます
「勢至観音堂」のようです
お堂の中を覗かせていただきましたが、どうやら信仰の場として現役の施設のようです。
合掌
美瑛町 昭和6年福島から集団移住開拓の行われた二股地区 旧二股小学校 中学校