平成26年8月15日
August 15, 2014
鷹栖町北野神社付近 田中寺で見かけた沢山の馬頭観音
「御大典記念」と彫られています。大正何年か確認してきませんでしたが、第一次世界大戦で農村が思わぬ好景気
に沸いた大正初期には多くの神社の造営もなされていますので、機運熟成の時期だったことでしょう。
北野神社用地を寄進した田中市太郎の名も見えます。
大きな馬頭観音の裏にも沢山の小さな馬頭観音が並んでいました。
ニューヨーク株式市場で株価の大暴落(暗黒の木曜日) 世界恐慌が昭和四年です。
素朴な馬頭観音に人々の祈りが込められていたことでしょう。
中心のお地蔵さん台座には「栃栗毛 福勇号 施主中野 昭和七年」とあります。
光背には人の俗名も彫り込まれていますので、もともとの護持仏に家族同様時にはそれ以上の役割を果たした亡き愛馬の名を刻んだものと思います。