北海道日帰り温泉の旅
平成26年7月27日
July 27, 2014
東川町 某所墓地に残る奉安殿
神社跡探訪の途上に偶然目に飛び込んできたものです。町営墓地から更に50メートルほど山道を登ると奉安殿と思しき建物があります。
〇〇家墓所となっていますが、勿論周囲にそれ以外の墓石は見られません。この地点に墓所があることも含め謎の多い発見でした。
今後の課題としたいと考えていますので、報告できる日をお待ちください。
今回の調査では、東川町内のほかニ個所の墓地についても同様の事例がないか探索しましたが、確認できたものはありませんでした。
地理院地図では神社の記号が付されていますが、地域の神社でもないようで、あくまでも個人墓所です。
現在では殆ど見られない墓地の形と思われます。
玉垣も意匠を凝らしたものですが、設置の状態から考えて当初からこの地にあったものではないように見受けられます。
筆者がこれまで見かけた奉安殿は何れも上方に換気の為の穴が開けられていましたが、こちらの建造物には見られません。時代が進むにつれ、御真影
が湿度で滲むことなどから構造に基準が設けられたとのことですから、意外に石造りのものとしては初期のものかも知れません。
瓦屋根だったのかも知れません。
GHQ指令によって取り壊されたり、埋却されてしまった「奉安殿」で残されているものは極めて少ないとされていますが、意外に
多くのものが、現在もその姿を伝えています。耐震耐火構造で、美術的価値も高かった建物であり、当時現人神であられた
陛下の写真とは言えそのお住まいを無残な形にしたくない思いがそうさせたものでしょう。
下記は筆者がこれまで目にした奉安殿です。