北海道日帰り温泉の旅

 

 

 

 

平成26年4月20日

April 20, 2014

 

美瑛町赤羽 赤羽六代地蔵尊(聖台ダム関連)

 

聖台ダムは桜の名所として有名で、現在の旭川市と東神楽町に広がる聖台地区1000町歩余の灌漑の為当時の最新の技術を集めて建設された

と一般的には紹介されています。ただ、聖台ダム下流の下宇莫別は大正4年の大洪水で溺死者48名をだす大惨事に見舞われており ダム決壊への

不安はおおきく、艱難辛苦の末に安住の地を得た立ち退きを迫られる地域住民とともに大きな反対運動が巻き起こったのも事実です。

 

更に当時の最新技術を導入したにせよ、昭和七年から十二年におよぶ工事期間食糧増産の国策の名のもと過酷なタコ労働によって多くの犠牲者も

だしています。赤羽六代地蔵尊は当時栄町にあった広妙教会の太田順妙尼によってダム建設で悲惨な最期を遂げたこれらの人々を弔うため建て

られたものです。現在地元の人達にも殆ど存在が忘れられ筆者もこれまで何度かの探索失敗で今回は春早い雪どけ直後をねらってようやく確認に

成功しました。

 

 

 

 

 

 

間もなくササが生い茂り碑も殆どが藪の中に埋もれてしまうでしょう

 

 

 

 

 

聖台ダムは一週間ほど前から貯水が始まり、間もなく満水の時期を向かえ五月上旬桜の季節を迎えます

 

 

 

 

 

 

 

当然のことに反対運動の歴史、たこ部屋労働、囚人もかり出された事実、土地強制収用などは触れられていません。旭川刑務所には出役の記念碑が残されているようですが著者は確認していません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ともあれ悲惨な歴史は遠ざかり、現在は地域の人たちにも愛されるダムとなっているように思われます。

 

    

 

美瑛町 聖台ダム

美瑛町聖台ダム 聖水神社

東神楽町千代ヶ岡 聖台開発記念碑・旭川市西神楽 聖水豊土の碑

美瑛町下宇莫別本勝寺境内洪水殉難追悼碑

不動の滝に至る小道も広妙教会の太田順妙尼等によって整備されたとの記録があります

大雪山国立公園 白金温泉 不動の滝

 

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