北海道日帰り温泉の旅
北海道日帰り温泉の旅
平成25年10月6日
October 6, 2013
遠軽町旧白滝 白滝村開拓の碑(旧白滝開拓の碑)
「明 治四十五年紀州団体五十四戸が白滝、上白滝に入植したのが、白滝の開基」とされています
が、白滝入植者第一号は石上藤蔵であると記された旧白滝の碑です。旧白滝の国道沿い(有)北泉
農場敷地内に建立されています。どうやら裏口入学のような形での入植だった為村史でも正当な
評価を得 られなかったのが、こ れまでの経緯だったものと思われます。
筆 者の居住する旭川市では「鈴木亀蔵」が定住者第一号としてよく知られています。こちらも制度
に乗った移住者ではなく、勝手に入地しているようですが、その後旭 川の発展に伴い事業家として
も大きな成功を遂げ高い評価が得られています。やはり一番は正当 な評価があってよいでしょう。
「野 上駅逓取扱人角谷政衛の尽力で石上藤蔵が明治三十五年旧白滝十七号地に入植」
とあります。 野上の開拓記念碑には明治三十年に角谷政衛が農場を開 いたとあり
ますので、開拓の始まりは遠軽方面から着手されたことが分かります。明治二十四年
には一応中央道路として網走北見峠間が開通していますから、将 来の大動脈として
発展することへの大きな期待もあって、七年の孤独な開拓生活を乗り越えたのでし
ょう。
由来に記されている石上藤蔵の親代わり野上駅逓取扱人角谷政衛は遠軽町野上
野上開拓記念碑にもその名が刻まれていました。その後農場経営で大成してい
るようです。こちらは下記リンクでご覧ください。
また、石上藤蔵が石北峠休泊所取扱人と記されていますが、石北峠の開通は
昭和期のことですから北見峠のことだと思われます。
白 滝入植者第一号石上藤蔵氏の子孫の方はこの地から離れているようです。
明治四十二年移住と記 載されている大田姓は協力者名にありますので、子孫
の方でしょうか。協 力者として19名の記載がありますが、インターネット
電話帳で旧白滝在住を確認できるのは、 斎藤姓の三名と大泉幹男、山崎裕由
、児玉富雄、森谷正明、の七名です。旧 白滝地区の戸数は現在10戸に満た
ないのではないかと思われます。
石上藤蔵のお孫さんが札幌、小樽在住で協力者に刻まれています。
旧天幕駅 旧中越駅 旧上越駅 旧奥白滝駅 上白滝駅 白滝駅 旧白滝駅
遠軽町白滝 白 滝ジオパーク交流センター 合気道開祖植芝盛平翁顕彰碑
越路官設駅逓跡の碑 は現在の国道、鉄道から大きく外れて
いて、開発計画と実際が違っていたことをうかがわせます。