北海道日帰り温泉の旅
平成25年8月25日
August 25, 2013
美瑛町藤野 藤野神社
「丘のまち美瑛」はこのところ観光客が農村地域の隅々にま で入って、何のことはない一本の樹木まで観光名所になったりしているのですが、藤野地区
は種芋栽培など特に病原菌進入に配慮を要する作物を栽培し ているようで、至るところ農地立ち入り禁止の看板が掲げられています。藤野神社も一部
私道かと思われる山沿いの細い道路から傾斜を登った場所に 位置し、地域外の人が存在に気づくことは稀な環境にあります。
牧場としては旭牧場についで大規模に入植の始まった藤野牧 場が開基で、摂政の宮殿下の行啓も受ける予定であった同牧場ですから、地域には様々
な歴史的遺産も眠っているのでしょうが、藤野の住民はたぶ んですが観光地化して農作業に悪影響を及ぼす弊害を避けて父祖の代から続く農業を守る
道を選んでいるのでしょう、平地には豊かな水田、丘陵地は 広々とした畑作が広がっています
社殿は創建当時のものではないと思われますが、独特の形で す
退場記念
上川郡西神楽村新区画 三好
昭和四年八月三十日
藤野農場の小作から、自作農となって退場したと言うことで しょうか
道具としての価値はほぼ失ったと思える手作り風のひび割れ た手水石ですが、大切に扱われていました
退場記念
空知郡上富良野町北に十六線 菊池達吉
昭和四年八月三十日
藤野の大地
藤野100周年記念事業
明治三十四年、藤野四郎兵衛の鍬入に始まり百年を迎える。 現在作付面積、五百二十町歩を有し藤野行政区として原野五線、藤野第一、
藤野東和、藤野協成、藤野協成ニの五町内会、四十七戸で構 成し、現在に至る。
藤野家はもともとは滋賀の豪農で、藤野四郎兵衛は当時北 見、根室方面で漁業と牧畜を手広く営んでいたとの事です。現在の藤野だけでなく、
新区画、明治、沼崎等も含む1,900町歩の面積を占めて いました
美瑛町内には別格 の美瑛神社以外にも、各地に開拓者と共に地域に根付いた実に多くの地域神社が建立されています。農業形態の変化や地域人口の
変化によって現在 の様相は夫々ですが、日本各地からこの地に入植して、鬱蒼とした原始の森を切り拓いて来た人々の想いと歴史がありそうです