北海道日帰り温泉の旅

平成２５年５月２６日

May 26, 2013

旭川市東旭川町旭正　旭正産業組合存立記念碑

旭正産業組合存立記念碑

題字は産業組合中央会会頭千石興太郎となっています。日本協同党の創立にも参加した政治家でもあったようです。

昭和十五年は日独伊三国同盟成立大政翼賛会発会などの年ですから、碑文も時代を反映したものになっています。

旭正産業組合存立記念碑碑文

当地域ハ明治三十年頃ヨリ府県民ノ移住ニ依リ開拓セリ然ル処大正二年未曾有ノ冷害凶作ニ遭遇シ住民極度ノ窮乏ニ陥リ為ニ協同組合組織ノ必要ヲ痛感スルニ到レリ

恰モ其ノ筋ノ産業組合設立奨励ヲ契機トシテ大正四年三月二十日南三次郎外七名発起人トナリ加入者三十一名以テ有限責任東旭川上公有地信用購買販売組合ヲ設立

シ同年四月五日事業開始セリ爾来区域ヲ忠別及下公有地一円ニ拡張シ名称ヲ旭正ト改メ利用並ニ産業倉庫事業ヲ加ヘ組合員協力一致幾多ノ難関ヲ突破シテ内容充実

ニ努メ現今組合員八百二名出資金十八万余円其ノ事業隆々トシテ満二十五周年ヲ迎支那事変勃発以来産業組合ハ国策遂行ノ重要部門ヲ擔当シ其ノ責務益々重大ナリ

村内産業組合亦時局ノ要請ニ基キ統合一体以テ職域奉公ニ挺身スベキ機運ニ臨ミ旭正産業組合ノ存立ヲ記念スル為ニ之ガ碑ヲ建ツ

昭和十五年十二月十五日

保証責任旭正信用購買販売利用組合

旭正産業組合の本部が置かれていた建物でしょうか。

洋風の建物の奥に並ぶ木造建築も倉庫風です。碑文にあるように初期のころから始まった倉庫事業に使われていたのでしょうか。