北海道日帰り温泉の旅

 


平成25 年6月2日

June 2, 2013

 

旭川市上 雨紛 上川水稲発祥の地の碑

 

上雨紛に入って上川水稲発祥の地の道しるべは直ぐに見つけ ることが出来ましたが、その後は 道は 分岐もあるし皆目見当のつかない状態に
陥ってしまいました。現地訪問をと思いの方は、神居公民館上雨紛分館が近くにありますので、それを目標にされたら良 いでしよう。

 

それにしても、上川水稲発祥の地は現在水田地帯となってい る雨紛、上雨紛の中でも最も山間 の地 で、雪どけも遅いでしょうし、あるいは
日照時間さえ短いかもしれないこの地で・・・・・・・・・と思わず考え込んでしまうような場所でした。永山神社には 「上川水田発祥之
地の碑」がありますが、こちらは「さもあろう」との感じを受けますが、「上雨紛の上川水稲発祥の地」は強烈なインパクトがあ りました。



 

雨紛の稲作農家には「倉」があるのですが、上雨紛の農家に は倉は見当たりません。

入植後の歴史なのか、所得の差なのか、謎です。

 

 

 

上雨紛小学校は昭和24年開校、平成13年4月廃校になり 神居公民館上雨紛分館となってい ま す。

 

 

 

グランドには学校時代のものと思われる遊具などもそのまま 残されています。

 

 

建物の裏手には小公園も整備されていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上雨紛小学校から数百メートル進むと左手に上雨紛第一町内 会館があり、左折すると間もなく 上川 水稲発祥の地の碑が見えます。

 

 

 

 

 

 

 

上川水稲発祥の地の碑

 

 

 

周辺は上雨紛でも最も山間の地ですが、水稲発祥の地は現在 も水田地帯となっています。

 

 

 

 

 

 

 

碑文

上川の稲作は明治ニ十四年青森県人杉沢繁吉氏がこの地に五 アールを開田し約二十三キログラ ムを 収穫したことをもってはじめとする

同氏は明治二十三年屯田兵村建設にあたり杣夫として雨紛原 野に入り用務終了後この地に居を 構え て農耕を志し旺盛な研究心と不屈

の精神によって先駆的業績を成し遂げ上川稲作発展の基礎を 築かれたのである

以来今日まで吾々の祖父はこの先達の精神と業績を支柱とし てきびしい試練とあらゆる国難に 打ち 克って作付面積六万七千余ヘクタール

総生産量三十万トンに達する管内稲作の繁栄をもたらしたの である

ときあたかも旭川市開基八十周年にあたり有志相計り先人が成し遂げた偉大な功績に対して深く感 謝の念を捧げるとともにこれを長く後世

に伝えるためゆかりのこの地に記念碑を建立した次第である ねがわくば後継者諸兄が先達の開 拓精 神を継承し上川農業躍進のために一層努力

せられんことを念願しこれを撰する

昭和四十五年九月四日

上川支庁長山本  武  撰

旭川市農務課長高橋 武男 書

 

旭川市の資 料にも、「青 森県人の 杉沢繁吉氏が造材作業終了後の明治24年、「赤毛」の種もみを取り寄せ、雨紛西五線で5アール(五畝歩)
の水田に試作し27リッ トル(1斗5升)の収
穫をあげた。翌25年には20アール(二段歩) を作ってこれも成功したという。」と記載さ
れているので、永山神社にある上川水田発祥の地に記されている年度と同じになりま す。

杉沢繁吉ととも に試作に取り組んだ富生貞吉はその後現在の士別市多寄町に入植し、稲作栽培に取り組み貞吉の子藤吉は粘土客土による泥炭地
の改良を発見、土功組合による大規模灌漑にも力を発揮し大きな成果を残しています。 2021.09.14 追記

士別市多寄町 粘土客土発祥之地碑 


 

 

裏面は五十嵐広三歌碑となっています
 

上川の

黄金波うつ

いしづえを

築きし君が

巧たたえん


旭川市長 五十嵐広三
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨紛川が 直ぐ近くを流れています。杉沢繁吉もこの流れを利用したのでしょう。

 

 

 旭川市在住菅野幸治氏のアドバイスを受け作成し まし た。
再編集にあたっては「新士別屯田史話」河野民雄氏 を参考にさせていただきました。



旭川市神居町雨紛  雨紛 神社

雨紛囃子の生まれ た旭 川市神居町共栄(旧神居村共栄)



旭川市上雨紛 上川水稲発祥の地の碑

上 川水 田発 祥之地の碑(永山神社内)

当麻町中 央六区 当麻稲作(水田)発祥の地

美瑛町旭 水 田発祥の地

東川町 水稲 発祥の地の碑

比布町北3線 11号 水田発祥の地の碑と開拓記念碑

鷹栖町稲作(水田)発祥の地の碑

ーーーー塩狩峠の北での稲作発祥の地として貴重な地位を占めていま すーーーー

士別市稲作(水田)発祥の地






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